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更新日:2020年9月28日
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山形ものがたり YAMAGATA'S STORY
いいながめ山形の自然編
Hot springs
地球が沸かした湯、その温もりに、身を委ねる不思議。
山形の自然の恵みと湯守の人情に触れる。
銀山温泉
温泉地によって様々な個性がありますが、多くの人が温泉を「好き」と言うでしょう。私たちははるか昔から湯の湧く場所に集い、旅の楽しみとともに、日々の疲れや病を癒す憩いの場、治療の場として温泉に親しんできました。湯治場として栄えた名湯名所は数知れず、宿泊施設のある温泉地は、全国に約3,000か所あると言われます。
日本の中でも、山形県は火山が集中する位置にあり、火山活動等により複雑な地質が作られたことなどから、県内全域に多様な温泉が生まれたといわれています。
そのため、日本に最も多い単純温泉(効能成分が薄い温泉)は少なく、多くが火山性であることも特徴で、大蔵村の肘折温泉郷などは、丸ごとカルデラ地形の底にあります。
県内の、温泉地の数は130か所以上。しかも35市町村すべてに温泉が湧き、どこに行っても温泉を楽しむことができる、まさに温泉王国。
開湯1,900年を謳う古湯や、湯治文化を色濃く残す風情あふれる温泉郷をはじめ、ぽつんと佇む一軒宿の温泉など様々です。
深く山に分け入る秘湯、爽やかな高原に湧く山の湯、夕陽と一緒に楽しめる海の湯、足を運びやすい里の湯、暮らしに寄り添う町の湯と、自然環境も多彩です。
姥湯温泉
「国民保養温泉地」の数も県内7か所と、北海道と並んで日本一※です。
国民保養温泉地とは、温泉利用の効果が高く、健全な保養地として活用される温泉地を環境大臣が指定するもので、温泉の泉質及び湧出量、温泉地の環境等の基準によって選定され、全国に80か所※あります。
東北随一の強酸性の硫黄泉と、古今の宿で四季を通して楽しむことができるリゾート蔵王温泉、軒を連ねる木造多層建ての宿が大正ロマンを誘う銀山温泉、洋風露天風呂「SPAプール」やスポーツ施設など健康づくりに最適な碁点温泉、先に触れた肘折温泉郷は湯治文化を今も受け継ぎ、湯治客相手の朝市は有名です。
日本海側には、1,300年の歴史を持ち文人墨客にも愛された湯田川温泉、日本海に沈む夕陽を目の当たりにできる湯野浜温泉、令和になって国民保養温泉地の指定を受けたあつみ温泉も開湯1,000年を超え、温泉街では、点在する共同浴場や足湯も楽しめます。
いずれも、温泉ファンが憧れ全国に知られる、山形を代表する名湯ばかりです。
令和元年10月現在
夜桜が美しいあつみ温泉
その一方で、たとえば、仕事帰りに一杯ならぬ、仕事終わりや朝飯前の温泉ひとっ風呂を気軽に楽しめるのも、山形ならでは。県民にとって温泉は、日々の暮らしのなかで、大自然の恵みを満喫できるとても身近な存在でもあります。
雨が地下水となり、地熱などで温められて湧出する温泉。湯に身を委ねるとき、私たちは、地球の水循環のまっただ中にいます。そして、その貴重な資源と環境を保ち、大切にもてなし続けてくれる人々の歴史が、山形の温もりあふれる宝を支えています。
五感で楽しむ。そんな観光PRのキャッチコピーを目にすることがあります。山形の美しい風景を見て、豊かな文化が語りかける声を聞く。澄んだ空気は鼻をくすぐり、土地の旬の食事に舌鼓を打つ。そして、全身で浸かり、直接肌に触れて感じられる温泉こそが、山形への旅の「五感」を締めくくってくれることでしょう。
<取材協力>
温泉ソムリエ 伊藤博美氏
肘折温泉の朝市
秘湯中の秘湯、歴史の湯をめぐる
山形県は全市町村に温泉施設があります。温泉地の個性も多彩です。そのなかでも秘湯ファンを魅了してやまないのが、米沢市の吾妻山系に点在する米沢八湯。小さな集落の最奥、急坂の行き止まり…こんな場所にも、湯を守り続け、温かく迎えてくれる宿主がいます。
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温泉米沢八湯会(外部サイトへリンク)