更新日:2024年6月28日
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「山形県民の宝」である樹氷の景観を復活させ、将来世代に手渡し、その恵みを脈々と守り続けることができるよう、令和4年度に「樹氷復活県民会議」を設立し、林野庁が行うオオシラビソ(アオモリトドマツ)林再生に向けた取組みを支援しています。
蔵王連峰の1,300mから1,700mの亜高山帯に多く自生する針葉樹であり、樹氷を形づくるオオシラビソが、虫による食害などにより、広範囲で枯死しました。林野庁の調査によると、山形県側では約2万3千本(全本数の約2割弱)のオオシラビソが枯れており、樹氷の存続が危ぶまれています。特に被害の甚大な山頂付近では枯死木が広がり、このままでは自然による再生は難しい状況です。
「山形県民の宝」である樹氷の景観を復活させ、将来世代に手渡し、その恵みを脈々と守り続けることができるよう、令和4年度に「樹氷復活県民会議」を設立し、林野庁が行うオオシラビソ林再生に向けた取組みを支援しています。
樹氷
地蔵岳山頂付近の枯損状況(遠景)
地蔵岳山頂付近の枯損状況(近景)
蔵王のオオシラビソ林は国定公園内にあることから、周囲の自然環境を守りながら再生することが必要です。また、山頂付近のオオシラビソ林が再生するには概ね70年以上を要すると考えられており、息の長い取組みとなることが想定されます。
本事業にいただいた寄附金は、オオシラビソの苗木の育成や稚樹を現地に移植し育成していく活動、子どもたちがオオシラビソの生態を学ぶ環境体験学習などによる機運の醸成に活用させていただきます。
地元の小学生が参加した稚樹の移植体験
山形県が地方創生プロジェクトとして実施する「地域再生計画(山形県まち・ひと・しごと創生推進計画)」の一事業である『樹氷復活・育成応援事業』にご賛同いただける企業の皆さまからの寄附を募集しております。
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