“いじめ・非行をなくそう”やまがた県民運動について
山形県では、子どもたちをいじめから守り、非行を防止・根絶するために、平成25年度から“いじめ・非行をなくそう”やまがた県民運動を展開しています。
目的
いじめ・非行は、山形県の将来を担う青少年の健全な育成を妨げるものであり、その防止・根絶に向けては、学校のみならず、地域・家庭が連携して「いじめ・非行を許さない・見逃さない」ことを徹底していく必要がある。
このため、県、教育機関、警察及び青少年健全育成団体などが一体となり、“いじめ・非行をなくそう”やまがた県民運動を展開することにより、子どもたちが率先して運動に取り組むとともに、その取組みを大人も共有・共感し、具体的な行動を取ることにつなげていく。
主催
山形県・山形県教育委員会・山形県警察・市町村・市町村教育委員会・山形県青少年育成県民会議(外部サイトへリンク)
主管
山形県青少年育成県民会議(外部サイトへリンク)
運動の基本方針
- 学校、家庭、地域が連携し、みんなでいじめ・非行を許さない社会づくりを進めていこう。
- いじめを受けて悩んでいる子どもたちが相談しやすい環境をつくっていこう。
令和6年度の実施要綱
令和6年度“いじめ・非行をなくそう”やまがた県民運動実施要綱(PDF:384KB)
令和5年度の取組み状況
(1)小・中学校・特別支援学校の児童生徒を対象とする取組み
“いじめ・非行をなくそう”標語の募集及び全県広報
- 県内の全小中学校及び特別支援学校に対し“いじめ・非行”の防止・根絶に向けた標語を募集したところ、合計53,068点の応募があり、各地区ごとに審査が行われ、下記の4点が優秀作品に輝きました。
- 令和5年度“いじめ・非行をなくそう”やまがた県民運動優秀標語
村山地区:その文章 スマホの向こうで 泣いてるよ(河北町立河北中学校3年 太田 琴海さん作)
最上地区:守りたい 私の言葉で あなたの笑顔(大蔵町立大蔵中学校3年 門脇 里奈さん作)
置賜地区:「どうしたの」「だいじょうぶ」 やさしい声が 心をひらく(白鷹町立荒砥小学校4年 安部 晏理さん作)
庄内地区:助けたい 自分の勇気で 変わる未来(庄内町立余目中学校2年 梅木 愛咲さん作)
- 優秀作品については、青少年の健全育成に携わる関係者が一堂に集う山形県青少年健全育成県民大会(開催日:令和5年10月29日、新庄市民プラザ)の場で表彰するとともに、“いじめ・非行をなくそう”やまがた県民運動ポスター等各種広報媒体に掲載されました。
(2)高等学校の生徒を対象とする取組み
ポスターデザインの募集及び高校生徒会によるいじめ防止スローガンの作成
- 県内の高校生を対象に、“いじめ・非行をなくそう”やまがた県民運動のポスターデザインを募集しています。今年度は計12点の応募があり、審査の結果、山形県立山形中央高等学校 2年 清野大志さんの作品が優秀作品に選ばれました。
- 県内の各高等学校において、生徒会等が主体となっていじめ防止スローガンを策定し、学校ごとにスローガンの実現に向けた様々な取組みが行われました。
令和5年度いじめ防止スローガン(PDF:815KB)
「児童・生徒と地域の大人の対話会」の実施
- 県内4地区において、子どもと地域の大人が互いに向き合い、いじめ防止のために何ができるのかを考える対話会を開催しました。大人と子どもが真摯に向き合うことでお互いに学ぶことも多く、地域と子どものつながりが大事であると再認識できました。
(3)県内の各地域における取組み
- 県内各地域の推進機関・団体は、それぞれの計画に基づき、街頭及び学校での啓発活動やいじめ・非行防止のための講習会・懇談会等を開催するなど、積極的な活動を展開しました。
いじめ・非行防止セミナーの開催(山形県青少年健全育成県民大会の中で開催)
令和5年10月29日に新庄市民プラザにて、第62回山形県少年の主張大会で「大切な家族」と題し、最優秀を受賞した酒田市立第一中学校3年の冨樫蒼汰さんの主張発表のほか、最上町青少年健全育成町民会議の菅孝会長より、最上町の青少年健全育成活動について事例発表していただきました。また、東京家政大学人文学部教授の杉山雅宏氏から、「青少年の心の声を聴かせていただく~今どきの若者とのつながりを模索して~」と題しご講演をいただきました。
講演では、「コミュニケーションとは会話のキャッチボールである。今の子どもたちへ大人から声をかけ、話を受け止める。また、価値観は多様化しているため、私たちの価値観だけが全てではない、若者の価値観を尊重することも必要。守ってさしあげるというゆとりも私たちは持つ必要があるのではないか。」などとお話いただきました。会場内は先生のユーモアある話に時折笑顔があふれ、大変有意義な時間となりました。
地域の大人のためのインターネット利用に関する研修会の開催
令和5年11月28日に県庁講堂にて開催。講師に消費生活センターの安達美紀氏を迎え、「若者のインターネットトラブルの現状と対策」と題し、インターネットを介したトラブル事例や、消費者トラブルを防ぐための注意点や対策について、ご講演いただきました。
(4)啓発活動
過去の取組み状況については、下記をご覧ください。