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更新日:2024年4月9日
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『旧西田川郡役所』は庄内を代表する建築家、高橋兼吉が手がけたルネサンス風の擬洋風建築で、明治開花期といえる鹿鳴館時代を偲ぶことが出来る建築物である。
1876年(明治9)の廃藩置県によって置賜、山形、鶴岡の3県が統合し、現在の山形県が誕生した。その後1878年(明治11)、郡制が施行され県下に11の郡が置かれ、鶴岡は西田川郡となり、郡役所が設置された。設計・施工は当地の大工棟梁高橋兼吉・石井竹次郎があたり、翌年5月馬場町に落成し、この年の明治天皇の東北巡幸の行在所となった。
1969年(昭和44)12月に国の重要文化財に指定。1970~72年(昭和45~47)、現在地に移築復元、保存され、致道博物館の展示館となっている。
1階は考古学資料展示室、戊辰戦争と西郷隆盛の資料を主とした歴史展示室として活用されている。
2階には明治文化の資料が展示してあり、旧西田川郡役所の創建当時の貴重な写真などを見ることができる。
また、2階から塔屋へ登る階段は、下から支える柱が無い構造の「つり階段」になっており、側板の装飾模様や細工は17世紀前半の初期ルネサンスに流行した様式を模倣したものである。
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創建時の写真
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2階の展示風景と「つり階段」
旧西田川郡役所は、1878年(明治11)初代県令三島通庸の命により建設された擬洋風建築である。
設計・施工は、松ヶ岡蚕室や庄内神社を手掛けた棟梁高橋兼吉や石井竹次郎らで、中央玄関2階にバルコニー、建物中央には塔屋・時計塔がある木造2階建、両翼1階建で、高さ20メートルを有する。
外観は、上げ下げ硝子窓、・玄関ポーチの柱脚台と頸巻繰形・軒先廻りの化粧陸垂木などのルネサンス様式がみられる。
997-0036 山形県鶴岡市家中新町10-18
問合せ先:0235-22-1199
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