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更新日:2024年6月20日
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農業農村や農業用施設(ため池・用排水路・農道・堰など)は、食料の生産という本来の機能のほかに、災害の防止や水源の涵養など、国土保全の役割も果たしています。また、自然・文化資源としての公益的役割も果たしており、人々の生活に密着した地域の財産です。
これらの施設は、農家を中心とする地域住民の共同活動(無償の出役による活動が中心)によって維持管理され、良好に保存されてきました。
しかし、農村地域全体における過疎化、高齢化(後継者不足)及び混住化の進行に伴い、このような活動が衰退し、地域資源の良好な保全・活用が難しくなっています。
そこで、農業を営まない方や都市住民の方からも協力していただきながら地域住民活動を活性化するため「山形県ふるさと農村地域活性化基金」が平成5年に創設されました。この基金は、「ふるさと水と土基金」と「棚田基金」の2つの基金で構成されており、基金の運用益を活用し、ふるさとの「水」や「土」を保全する地域活動を推進する人材の育成や、農業農村の持つ様々な機能を広く県民の方々に理解していただくための活動を行っています。
山形県ふるさと農村地域活性化基金 |
国費(3分の1) |
県費(3分の2) |
原資計 |
|
---|---|---|---|---|
320百万円 | 640百万円 | 960百万円 | ||
内訳 |
ふるさと水と土基金 (H5~H9造成) |
220百万円 | 440百万円 | 660百万円 |
棚田基金 (H10~H11造成) |
100百万円 | 200百万円 | 300百万円 |
過去5年間の基金実績
ふるさと水と土基金 | 棚田基金 | 合計 | |
R1 | 15,913,375 | 4,676,651 | 20,590,026 |
R2 | 13,147,588 | 7,016,067 | 20,163,655 |
R3 | 11,210,733 | 4,705,949 | 15,916,682 |
R4 | 12,703,534 | 5,173,044 | 17,876,578 |
R5 | 10,335,404 | 3,580,092 | 13,915,496 |
【農村環境保全指導員】…ふるさと水と土保全対策事業を実施するにあたり、市町村内の活動に対し
指導助言を行う地域活動のリーダーとして、「農村環境保全指導員」を委嘱しています。
指導員の指導力向上と指導員間の連携強化を図るための研修会を行っています。
(左)R元年度委嘱状交付式(右)R元年度指導員総合研修会
旧市町村毎に委嘱された指導員の方々は、それぞれの得意分野を活かし、県外との交流活動や地元の子ども
たちを対象とした農業体験活動、水質調査や植樹による生態系保全活動等を行っています。
(左)都市農村交流活動(中央)農業体験活動(右)生態系保全活動
令和5年7月19日(水曜日)山形県山形市の山形ビッグウイングを会場に、棚田地域をはじめとした中山間地域の農地保全・農村振興に取り組む優良事例の共有や、関係者のネットワークづくりを目的とした「令和5年度やまがたの棚田シンポジウム~つなぐ つながる つなげる~」を開催しました。
基調講演の講師として早稲田大学名誉教授の中島峰弘氏をお招きし、「棚田保全活動の企業化」をテーマに、棚田オーナー制の事例や地域おこし団体による地域の活性化の事例をご紹介いただいたほか、「地域を守り、つなぐ」をテーマに行ったパネルディスカッションにも助言者として参加いただきました。パネルディスカッションでは、県内の専業農家の方、県外から移住し就農した方、青年会を立上げ草刈隊などの活動をされている方、多面組織の事務を担う女性役員の方など、農村地域で担い手として活躍する6名をパネラーとして迎え、地域の現状や課題、今後の可能性について、それぞれからお話を伺うことが出来ました。
そのほか、会場内ではアシストスーツや草刈り機のデモ展示、県内の大学に通う学生が運営する農業サークルの活動展示、山形県の取組みに関する展示を行いました。
(左)基調講演(中央)パネルディスカッション(右)アシストスーツ体験
「やまがたの棚田カード」等の取り組みについては棚田カードHPをご覧ください。
R3年4月から、棚田カードが新しくなりました。
R4年4月から、棚田めぐりガイドを作成しました。(棚田めぐりガイドは棚田カードHPにて見ることができます。)
(左)全国棚田カード(中央)棚田めぐりガイド(右)初代やまがたの棚田カード(オリジナル)
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