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更新日:2025年2月27日

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3月24日は「世界結核デー」です

 世界保健機関(WHO)は1997年の世界保健総会で、細菌学者のロベルト・コッホが1882年に結核菌の発見を発表した日にちなみ、3月24日を「世界結核デー」と制定しました。世界結核デーに向けて、世界各地で結核予防に関する啓発活動が行われます。

 置賜総合支庁本庁舎では3月19日から3月25日まで、1階ロビーにて結核に関するパネル展示を行いますので、ぜひご覧ください。

(参考)2024年9月24~30日に実施した結核・呼吸器感染症予防週間のパネル展示

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結核とは

 結核とは、結核菌が体の中に入ることによって主に肺に炎症を起こす病気です。重症の結核患者が咳やくしゃみをすると、しぶき (飛沫)と一緒に結核菌が飛び散り、空気中に漂います。それを周りの人が吸い込むと感染する場合があります。ただし、結核に「感染」しても、必ず「発病」するわけではありません。感染した人が発病する確率は10~20%と言われています。

 一般的な肺結核の症状は咳や痰が出る、微熱がある、体がだるいなど、風邪の症状とよく似ています。しかし、高齢者は発病しても咳や痰などの症状が出ないこともあり、気づかないうちに進行してしまうことがあります。

「感染」と「発病」の違い

・「感染」とは…吸い込まれた結核菌が体の中に入り、肺に定着した状態のことです。結核菌が体内に入ってから感染が成立するまでは、約2ヶ月かかると言われています。

・「発病」とは… 感染した後、結核菌が活動を始め、菌が増殖して様々な症状が表れ出した状態です。加齢や過労・栄養不足などで免疫力が弱まったとき、体力が衰えたときなどに発病しやすいと言われています。

治療について

 結核の標準治療では、4種類あるいは3種類の薬を使い、毎日確実に飲み続ける必要があります。もし治療の途中で服薬をやめると、薬が全く効かない結核になることもあるため、決められた期間、毎日きちんと飲むことが大切です。

結核の現状

 日本における結核の患者数や罹患率(人口10万対の新規患者数)は年々減少し、令和5年の患者数は10,096人、罹患率は8.1でした。令和3年以降、結核低まん延国の水準(罹患率10.0以下)を達成していますが、欧米先進国と比較すれば未だ高い状況にあり、結核は昔の病気ではなく、今でも日本の主要な感染症です。

結核健康診断を受けましょう

 xp結核のまん延防止には早期発見が重要です。自覚症状がなくても年に1度は健康診断(胸部X線撮影)を受けましょう。また、痰や咳、体のだるさが2週間以上続く場合、早めに医療機関を受診しましょう。

 

お問い合わせ

置賜総合支庁保健福祉環境部保健企画課感染症対策担当

住所:〒992-0012 米沢市金池七丁目1番50号

電話番号:0238-22-3002

ファックス番号:0238-22-3003