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更新日:2021年1月29日
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『吉田橋』は、初代県令・三島通庸の土木事業の一環で構築されたもので、工事は地元の石工・吉田善之助が中心になって行った。
吉田橋の名は、石工の名工・吉田善之助の名から採られたもので、吉田は他にも堅磐橋、中山橋、栗子トンネル工事、片洞門など、明治時代の重要な道路開削、橋造築に優れた力を発揮した。
吉田橋は、南陽市小岩沢の前川に架かるアーチ式の石橋で、1880年(明治13)に竣工した。全長9.0メートル、幅員6.4メートルで、アーチの高さは8.8メートルである。
橋の欄干は、コの字型の石を1段目と2段目でずらして組み、両端の親柱は奇岩を模して自然石のように仕上げている。また、橋を支えるアーチも美しい石橋である。
1968年(昭和43)10月、南陽市指定文化財に登録された。
吉田橋は、今でも原型をとどめ山形県の県道として利用されている。
山形県南陽市大字小岩沢字静御前
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