更新日:2023年12月28日
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『生き続ける遺産』は、創建当初から現役で利用されている施設である。長い年月を通して利用され続けており、これは保守や点検など関係者の並々ならぬ努力があって初めて可能となる。これらの人々の熱意や技術も、近代化産業遺産として注目すべきものである。
山居倉庫(酒田市)
庄内にある多くの米穀倉庫の中で、今でも代表的な倉庫として活用されている。倉庫内は、元来の米穀倉庫としての保管機能と、近代的な機械設備による空調管理とを併せて、常に定温になるように管理されている。
最上川橋梁(白鷹町)
山形鉄道フラワー長井線「荒砥駅」と「四季の郷駅」間の最上川を渡る橋梁として、1日12本の電車が行き来している。100年以上を経ても現役として使用されているこれら橋梁は、鉄道技術者の保守管理があればこその遺産である。
JR左沢線最上川橋梁(寒河江市、中山町)
JR左沢線「羽前長崎駅」と「南寒河江駅」間の最上川を渡る橋梁として、通勤・通学などに利用されている。南寒河江駅側の橋桁には「近代化産業遺産」と「土木学会選奨土木遺産」の認定プレートが掲げられ、貴重な遺産であることを物語っている。
新庄駅機関庫及び転車台
(新庄市)機関庫は3線の引込線で、今でも保守作業に使用されており、列車の安全運行のために活躍している。転車台は使用可能な状態で残されており、イベントなどで蒸気機関車の運行があるときに使用される。
吉田橋(南陽市)
奥羽本線「中川駅」の近くにあり、車で通れる県道として使用されている。橋は県道が国道13号線と交差する場所にあり、国道13号線からも独特の姿をした親柱と欄干を見ることができる。
中山橋(上山市)
上山市道・中山本通りの橋として重量制限10tで使用されている。橋は道路と一体化しており、うっかりすると通り過ぎてしまう。少し離れた所から橋を眺めると、堅牢で重厚な姿が美しい。
新橋(上山市)
脇本陣「庄内屋」のそばにあり、車で通れる石橋として使用されている。楢下宿は、江戸時代から続く羽州街道の宿場町で庄内屋の他に、滝沢屋、大黒屋、山田屋、旧武田家など、古建築物が残されている。
覗橋(上山市)
新橋から約200m下流にあり、重量制限4tで使用されている。楢下宿は、文化庁の「歴史の道百選」にも選定されており、往時の町並みがそのまま保存されている。散策すればその歴史を感じることができる。
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